令和3年4月12日
校長室から 第5号
授業力を伸ばすために
「教師は授業で勝負する」と言われます。学校教育の中心は授業です。子供たちが学校を好きになるか嫌いになるかも授業しだいです。教師は授業を通して教育をします。ここに教師としての生きがいと責任が生まれてくるのです。
授業の1単位時間は、大きなつながりの中の1時間です。その時間の前に、前の時間があり、これが次の時間に発展し、単元や章の目標、教材の目標を達成し、教科、領域とのつながりをもって、学校の教育目標に迫るのです。中学校で教えることは、小学校ではどのように教え、高等学校ではどのように発展させていくのかという長期的な見通しをもつことが大切です。このような大きな見通しを踏まえて作るのが年間指導計画です。
とはいえ、新規採用のあなたが最初から一人で全部つくるにはハードルが高すぎるので、年間指導計画については、ベテラン教師から教わることはもちろん、教科書会社などが公開している指導計画作成資料等を活用するといいでしょう。中学校では、各教科の専門性が求められますが、他教科のことはまったく分からないという姿勢は好ましくありません。例えば、保健体育科の教員であっても都立高校の学力検査の問題くらいは自ら解いて、生徒にアドバイスできるくらいが求められます。より具体的な解法は、その教科の先生にあずければよいのです。すなわち、一連の指導計画は、各教科や領域別に知識を身に付けさせるためのものだけでなく、考え方や行動の仕方についても、関連する領域を合流させて考え合わせる教師集団の思考に役立つものなのです。
また、一般企業で週を仕事の単位ととらえているように、学校でも週単位の取り組みが大切です。子供は1週間の中で国語を学び、数学も社会も理科も英語も、、、という時間割の中で学校生活を送っています。9教科に加え特別の教科である道徳や特別活動をとおして共同生活を送っています。
この週単位ということに意味があります。1か月単位では改善が間に合いません。ですから、週を通してどのように教育していくかという計画、つまり週案(週ごとの指導計画)の大切さがあります。週案には、年間指導計画を実際の指導に即したものに具体化していく役割と、細かな修正や改善を可能にする記録の役割もあります。もちろん、週案をつくること、きれいに記入することが目的ではなく、週案を活用して授業を見直し、教師自身の授業力の向上と、子供たちの学力向上を目指すのです。最初のうちは、週案づくりに時間がかかりますが、慣れてくるとそのサイクルが頭の中でできるようになってきます。ベテラン教師の週案があっさりしているのは、そのためです。新規採用のみなさんは、きちんと記入する習慣を身に付けましょう。
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