2021年8月24日火曜日

 

令和3年4月8日

校長室から 第3号

 若手教師のために その3   

よい学習環境は、学習の効果を高める          

 「環境は人をつくり、人は環境をつくる」

子供たちの成長のために、環境が大きな影響力をもっていることは、誰でも知っていることです。環境には、自然環境、施設、設備等の物的環境と、人的環境があります。学校で人的環境の最も重要な面を占めているのは教師であり、家庭では保護者であると言えるでしょう。「教育は人なり」と言われていますが、教師である私たちは、年齢、経験を問わず、よい教師になるようにお互いに努力しなければならないと思います。その姿を子供たちはよく見ています。

ここでは、主として、教室という環境について考えてみます。

担任として努力しなければならないのは、教室を中心とした学習環境です。教室は、学級担任の管理が求められ、その教師の顔でもあります。また。子供たちにとっても同様です。かつて、「学級王国」が流行った時代では、教室をその担任の個性で塗り固め、他の学級と競い合いながら教育活動の成果を高めあっていたこともありますが、今は違います。むしろ、学年内での統一感が大切で、担任の個性を吐出させない方が効果的です。まず、黒板のある正面。ここは、常時、子供たちが向いており視線の集まる所です。だから、一番印象付けたい。徹底したいことを伝える掲示が効果的です。ただし、特別な支援が必要な子供たちも増えており、黒板のある正面の情報量が多いと、肝心の授業での板書内容に集中しづらいということがあるので注意が必要です。背面や側面は、教師の目に入りやすいところです。画鋲の取れた掲示物、貼りっぱなしで変色したもの、無造作に貼られたもの、はがれそうなもの、破れたもの、月遅れのもの、、、そのような掲示物がそのままでは、いい環境とは言えません。新鮮なもの、担任の工夫が分かるもの、思わずひきつけられるような掲示が理想です。特に学校公開、授業公開では、保護者は我が子の名前や作品を見ます。自分の子供の作品が無かったり、はがれていたり破れていたりしたら残念な気持ちになります。ですから、子供たちとともに工夫し、子供主体の掲示物が求められます。先輩教師の教室設営を見せてもらったり、他校へ行ったときなどに「これは生かせる」という掲示の仕方を取り入れたりするとよいでしょう。

放課後の教室、誰もいない教室の様子はどうでしょうか。落ち着いている学校に共通していることは、放課後の教室が、清掃が行き届いて、整然としているところです。かつて、学校の荒れを立て直した先輩教師がしていたことを思い出します。その先生は、子供たちに、けっして「掃除をしなさい」と言わないのです。ただ、毎日毎日、教師自ら積極的に清掃をするのです。最初のうちは、子供たちも荒れていることもあり、黙々と雑巾がけをしている担任の先生をあざ笑い、「先コウにさせときゃ楽でいい」みたいな感じでした。ところが1か月たち、3か月もすると徐々に様子が変わってきて、数名の子供たちが手伝いをするようになりました。手伝いをする子供たちは、先生と一緒に掃除で汗を流し、奇麗になった教室を見て笑顔になるのです。半年もすると、掃除の時間にサボる子供の方が少なくなりました。もちろん、その先輩教師は掃除だけをしていた訳ではなく、掃除をはじめとする率先垂範の姿勢が子供たちに伝わったのだと思います。本当に子供たちを大事にする教師だったにちがいありません。

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